世界のデータセンター業界で「INZAI」という地名がブランド化している。千葉県印西市のことだ。米グーグルを始め、世界の大手データセンター事業者やクラウド事業者が巨大データセンターを建設中であり、東京電力の変電所ができる2023年以降はさらに施設の数が増える見通しだからだ。なぜINZAIにデータセンターが集まるのか。首都圏のデータセンター事情はこれからどうなるのか。現地からリポートする。

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GAFAも引き寄せるデータセンター銀座「INZAI(印西)」
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都内でも進む大規模DCの新設、さらなる不動産マネーが集まる可能性も
大規模データセンターは千葉県印西市だけでなく、東京都内にも続々と新設されている。国内DC大手のNTTコミュニケーションズも関東圏で最大級となるDCを開設した。豊富な資金力を持つ外資系や新興勢の勢力拡大などを背景に、今後は業界内での合従連衡も進みそうだ。
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千葉・印西で巨大データセンターの建設ラッシュ、クラウド大手をひき付ける秘密
ベッドタウンとして人気を集めている千葉県印西市は、IT業界では大規模なデータンセンター(DC)が集う「DC銀座」として知られている。さらに現在、海外の大手クラウド事業者の需要を見越した「ハイパースケール」向けのDCが続々と新設されている。あまりの需要の多さに、電力会社も電力供給の増強へと動き出した…