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 人工知能(AI)技術、特にディープラーニング(深層学習)の進化はとどまるところを知らない。医療分野では、胸部のコンピューター断層撮影装置(CT)画像から新型コロナウイルスによる肺炎の特徴を見いだす技術の実用化が進む。米オープンAIが開発したニューラルネットワーク「GPT-3」は、人間にも「AIが書いた」と見分けがつかないほど自然な文章を生成できる。

 一方、こうした最先端のAIを産業や社会に実装するのは、そう簡単ではない。多くの企業は学習データの不足などの課題を抱え、PoC(概念実証)から先へ進めていない。

 日経クロステック EXPO 2020では、日本におけるAI研究と産業応用の第一人者である東京大学大学院工学系研究科の松尾豊教授に、AIが産業にもたらすインパクトについて語ってもらう。ディープラーニングの最近の動向や今後の進展を俯瞰(ふかん)するとともに、それが産業や社会に与える影響について解説する。

 AIを社会実装するうえでキープレーヤーになるのがスタートアップ企業だ。AIを事業に生かしたい大企業はスタートアップ企業とどのような形で連携がすべきか、同氏が講演で明らかにする。「PoC疲れ」を乗り越えたい多くの企業にとって参考になるはずだ。

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