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 新型コロナウイルスの感染拡大によって、オンラインショッピング、オンライン診療、オンライン授業など、あらゆるものが、オンラインで行われるようになってきた。とはいえ、人はコミュニケーションを行う生き物。殺風景な注文画面や、非対面、非接触のコミュニケーションだけではストレスがたまる。そこで今、遠隔であっても対面のようなコミュニケーションが取れたり、新型コロナウイルスへの感染のリスクを極小化しながらリアルな場に集まれたりする技術が注目されている。

 前者の技術としては、avatarinが提供するアバターロボット「newme」がある。人の目と同じ高さにあるディスプレーとカメラを持った移動体を、ユーザーがパソコンやタブレット端末を使ってインターネット越しに操作できるようにすることで、オンラインでありながら、その場でリアルに対面しているような体験を提供する。

 後者の例としては、アースアイズの「ソーシャルディスタンスカメラ」や、ウシオ電機の222nm深紫外線光源「Care222」がある。ソーシャルディスタンスカメラは、人の形状や動きを検知する機能を搭載したカメラであり、その名の通り、空間の混雑状況を検知する機能を備える。この結果を店舗運営者に向ければ密集のない店舗運営が可能になる一方、ユーザーに向ければ混雑を避けて店舗に行くことが可能になる。

 Care222は、空間に222nmの深紫外光を照射することで、ウイルスを不活化するというもの。波長222nmの光は、皮膚の表面より奥に浸透しないため、人の皮膚や目に悪影響を及ぼさないという特徴がある。この光源を活用することで、新型コロナウイルス感染拡大の状況においても手すりやドアノブに触っても安心という状況を生み出せる可能性がある。

 日経クロステック EXPO 2020では「非接触ニーズが生み出す世界」と題し、avatarin、アースアイズ、ウシオ電機の責任者に、新型コロナによって加速する上記の技術の特徴や今後の展望をリレートーク形式で語ってもらう。新型コロナによって生じた新しいニーズとそれに応える技術からビジネスのヒントが得られるだろう。

[リレートーク]非接触ニーズが生み出す世界

2020/10/20 (火) 10:00 ~ 11:00
avatarin 代表取締役CEO  深堀 昂 氏 ほか
聴講無料:クリックで事前登録へ

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