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 経済産業省と東京証券取引所が2020年8月に発表した「デジタルトランスフォーメーション(DX)銘柄 2020」に、総合建設会社として唯一選ばれたスーパーゼネコンの鹿島。「作業の半分はロボットと、管理の半分は遠隔で、全てのプロセスをデジタルに」を合言葉に、建築生産プロセスのデジタル化と、顧客への新たな価値の提供を目指している。

鹿島の資機材位置・稼働モニタリングシステム「3D K-Field」の表示例(資料:鹿島)
鹿島の資機材位置・稼働モニタリングシステム「3D K-Field」の表示例(資料:鹿島)
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 同社が掲げる「鹿島スマート生産ビジョン」のプラットフォームとなるのが、建設現場内の資機材や人の動きなどをモニタリングするデジタルツイン「3D K-Field」だ。ビーコンで取得した位置情報を、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルをベースとした3次元のマップ上に表示し、データに基づいて施工管理を効率化する。資機材の場所を探し回る手間や、遊ばせておくことによる無駄をなくせる。

「鹿島スマート生産ビジョン」を全面適用する神奈川県内のモデル現場(写真:鹿島)
「鹿島スマート生産ビジョン」を全面適用する神奈川県内のモデル現場(写真:鹿島)
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 デジタルツインの活用領域は今後、建物の維持管理・運営やスマートシティーにも広がっていく。その舞台の1つが、鹿島など9社が出資する羽田みらい開発(東京都大田区)が整備を進めている「羽田イノベーションシティ」。20年9月から、国内で初めてハンドルのない自律走行バスの定常運行を始めたことで話題を呼んだスマートシティー事業だ。

 鹿島は羽田イノベーションシティにも「3D K-Field」を導入する。モビリティーやロボット、人などの位置情報をリアルタイムで表示して施設の管理業務を効率化するだけでなく、モビリティーやロボットの制御にも活用できそうだ。例えば、自動運転する車両の映像を3D K-Fieldで監視し、車内で危険が生じた際に走行を止めるといった使い方も考えられる。

 ⽇経クロステック EXPO 2020では、鹿島建築管理本部副本部長を務める茅野毅執行役員が、「鹿島のDXへの挑戦!~デジタルツインで顧客へ付加価値提供~」と題し、20年10月20日 (火)の午後5時から講演する。同社が目指す、リアルとデジタルを融合させたサービスとはどのようなものか。豊富な実例とともに紹介する予定だ。

鹿島のDXへの挑戦!
~デジタルツインで顧客へ付加価値提供~

2020/10/20 (火) 17:00 ~ 17:30
鹿島建設 執行役員 建築管理本部副本部長  茅野 毅 氏
聴講無料:クリックで事前登録へ

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