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 あらゆる機器がインターネットに接続されるようになった今、無線LAN(Wi-Fi)は必須の通信手段と言えるだろう。有線LANも使われているが、近年はスマホやタブレット、薄型ノートパソコンを中心に有線LANポートを搭載していないデバイスが増えている。

 ただ、そのWi-Fiも「ブチブチと切れてしまう」「速度が出ない」といった接続が不安定になるトラブルがよく起こる。この手のトラブルが起こったら、いくつかの項目をチェックすることで原因がWi-Fiルーター、通信環境、パソコンのどこにあるかを切り分けることで解決方法が見えてくる。

 またWi-Fi環境では、Wi-Fiのパスワードを忘れるというトラブルが起こることがある。セキュリティーの観点から、パスワードは複雑なものを設定すべきだが、そのために忘れてしまったという話も聞く。

 そこで今回は、Wi-Fiの接続に関するトラブルとパスワード忘れに関するトラブルの対処方法について解説していく。

別のデバイスで接続できるかを確認する

 Wi-Fiの接続が不安定な現象が起こっているのがパソコンだけか、あるいは複数のデバイスかを確認するのが問題を切り分ける第一歩だ。その際、スマホを使うと切り分けが簡単になる。スマホでパソコンのある場所、それ以外の場所からWi-Fiに接続し、Webが見られるか、メールが使えるかなどを確認する。

 どの場所でも接続が不安定な場合、Wi-Fiルーターで問題が起こっている可能性が高い。この場合は、ルーターの再起動やルーターのファームウエア更新を試してみよう。逆に、パソコンのある場所からの接続だけが不安定なら、「パソコンとルーターの距離が長い」「間に壁がある」「近くに電子レンジがある」など、通信環境に問題がある可能性が高い。

 Wi-Fiルーターに問題がありそうな場合、ルーターの電源をいったんオフにして、その後再度オンにしてみよう。電源スイッチがないルーターの場合は、電源ケーブルを抜き挿しして対応する。オンとオフの間隔は5分ぐらい空けたほうがいいだろう。また、ファームウエアが最新のものでなければアップデートする。アップデート方法はルーターによって異なるので、取り扱い説明書などを参照してほしい。

通信環境が原因の場合は周波数帯を変えて接続する

 十分に電波が届く範囲であっても通信が不安定な場合は、通信に使っている周波数を確認したい。Wi-Fiで使われる周波数帯には2.4GHz帯と5GHz帯があり、状況に応じて使用する周波数帯を変更すると解決する可能性がある。

 2.4GHz帯は遠くまで電波が届き、障害物があっても接続しやすいという特徴がある。そのため、パソコンとルーター間で距離がある場合や壁を挟んでいるような場合に使用するとよい。一方で2.4GHz帯には、電波干渉が起こりやすいというデメリットがある。途中に電子レンジやコードレス電話機といった機器がある場合、接続が途切れるなどの状況が発生する可能性がある。

 5GHz帯は、電子レンジやコードレス電話機といった機器があっても電波干渉の影響を受けない。ルーターとの間にこうした電化製品を置いている場合は、5GHz帯を使うとよい。2.4GHz帯よりも高速に通信できる可能性が高いという利点もある。一方で障害物に弱く、壁などを挟んでいると電波が弱くなってしまうというデメリットがある。

 このように、それぞれに特徴があるので、現在の環境に応じて使用する周波数帯を選択するといいだろう。なお、ここではバッファローの画面を例に説明を進める。お使いのルーターによっては、画面やUIが異なる場合もある。その場合は、メーカーのWebサイトや取り扱い説明書などを確認してほしい。

 2.4GHz帯と5GHz帯を別々に設定できるルーターは、Webブラウザーで管理画面にアクセスして、どちらの周波数帯も設定しておく。Wi-Fiメッシュルーターなどで自動的に周波数帯を変更するものは、周波数帯を個別に設定できない。この場合は、Wi-Fiルーターやパソコンの設置場所の変更を検討したほうがいいだろう。

 2.4GHz帯と5GHz帯を別々に設定した場合、パソコンではそれぞれの周波数帯で設定したアクセスポイント名(SSID)が出てくるはずだ。環境に応じて接続するアクセスポイントを変更する。なお、5GHz帯に対応していないパソコンの場合は、2.4GHz帯のアクセスポイントしか表示されない。

バッファローのWi-Fiルーターの設定画面。2.4GHz帯と5GHz帯で別々に設定できるようになっている
バッファローのWi-Fiルーターの設定画面。2.4GHz帯と5GHz帯で別々に設定できるようになっている
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2.4GHz帯と5GHz帯を別々に設定した場合、Wi-Fiのアクセスポイント名(SSID)にそれぞれの周波数帯で設定した名称が出てくるはずだ
2.4GHz帯と5GHz帯を別々に設定した場合、Wi-Fiのアクセスポイント名(SSID)にそれぞれの周波数帯で設定した名称が出てくるはずだ
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