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 昨日まで順調だったのに、突如としてパソコンが不調になったという経験はないだろうか。パソコンは仕事や生活において重要な役割を担っているツールなので、トラブルが発生すると本当に困ってしまう。しかし問題を切り分けていけば、トラブルの原因は突き止められることも多い。原因を特定して適切に対処する方法を知っておけば解決できるトラブルもたくさんあるのだ。

 本特集では、Windows 10でよくあるトラブルについての対処方法を解説していく。Windowsの調子がおかしいと感じたら、どのような症状が発生しているのかを具体的にしておこう。症状をしっかり把握すれば解決方法が見つけやすくなり、問題の解消に近づくはずだ。

 なおここではWindows 10 HomeのVersion 2004(May 2020 Update)を用いて説明を進めていく。

パソコンが起動しないときに使う「スタートアップ修復」

 パソコンのトラブルでとにかく困るのが起動しないトラブルである。このトラブルはさまざまな原因が考えられるので、順を追って問題を切り分けていくことが重要だ。

 パソコン自体の電源が入らないのであれば、「バッテリーが空になっている」「電源ケーブルが抜けている」といった初歩的なミスがないかを確認する。充電したり電源ケーブルを挿したりして対処しても電源が入らない場合は、ハードウエアが故障している可能性が高いと考えよう。

 「パソコンの電源は入るがWindowsが起動しない」というケースもある。この場合、画面がどのような状態になっているかを確認すると問題を切り分けやすい。例えば黒い画面や青い画面のままになっていたり、何かしらのメッセージが表示されていたりする場合、USBメモリーなどのメディアが接続されている可能性がある。このときはメディアを取り外してから起動を試してみよう。

 Windows 10の起動時に表示されることがある「くるくる回る表示」がいつまでも終了しないときは、Windowsが起動処理に失敗している可能性が高い。このような場合は「スタートアップ修復」で修復を試してみよう。スタートアップ修復は、自動的に不具合をチェックして必要な修復を実行する機能である。Windows 10の起動処理に2回失敗すると自動的に起動するので、特に難しい操作をする必要がない。ただし時間がかかる場合がある点に注意しよう。

パソコンを起動するとWindows 10のロゴの下に「くるくる」回る表示が見られる。これがいつまでも終わらないときは、Windowsの起動処理に不具合が生じている可能性が高い。スタートアップ修復を試すには、この「くるくる」が回っているときにパソコンを強制終了(電源ボタン長押しなど)させる。この操作をもう一度行う
パソコンを起動するとWindows 10のロゴの下に「くるくる」回る表示が見られる。これがいつまでも終わらないときは、Windowsの起動処理に不具合が生じている可能性が高い。スタートアップ修復を試すには、この「くるくる」が回っているときにパソコンを強制終了(電源ボタン長押しなど)させる。この操作をもう一度行う
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3回目の起動のときに「PCを診断中」や「自動修復を準備しています」といったメッセージが表示されれば、スタートアップ修復が実行されている。この状態のまま修復が完了するのを待てばよい
3回目の起動のときに「PCを診断中」や「自動修復を準備しています」といったメッセージが表示されれば、スタートアップ修復が実行されている。この状態のまま修復が完了するのを待てばよい
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スタートアップ修復が終了するとメッセージが表示される。「スタートアップ修復でPCを修復できませんでした」と表示されることも多いが、「シャットダウン」をクリックしてそのままパソコンの電源をオフにする。再度パソコンの電源をオンにして、Windowsが起動するか試してみる。「詳細オプション」をクリックすると「Windows回復環境」の起動オプション画面を起動できる
スタートアップ修復が終了するとメッセージが表示される。「スタートアップ修復でPCを修復できませんでした」と表示されることも多いが、「シャットダウン」をクリックしてそのままパソコンの電源をオフにする。再度パソコンの電源をオンにして、Windowsが起動するか試してみる。「詳細オプション」をクリックすると「Windows回復環境」の起動オプション画面を起動できる
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