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(出所:アップル、以下同じ)
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 「Time Flies」(時がたつのは速い)と題された米Apple(アップル)の新製品発表イベントが2020年9月16日午前2時(日本時間)から約1時間、オンラインで開かれた。

 会場に関係者を集めずにオンラインのみで開催されたのは、2020年6月の開発者向けイベント「WWDC 2020(WWDC20)」に続いて2回目。オンラインでの開催は、世界中の誰もが等しく参加できる点、事前に用意されたビデオに日本語を含む6カ国語で字幕が付けられている点など、新型コロナウイルス(COVID-19)感染の拡大防止策以外のメリットも大きいと感じられる。

 イベントの実施方式はもちろんのこと、発表された新製品も「新しい生活様式」を意識するものが多かった。健康に関する新機能を搭載した新型Apple Watch、リモートワークに活用できるiPadの新モデル、自宅にいながら本格的なフィットネスを体験できる「Apple Fitness+」といったサービスだ。ここでは、筆者が最も興味を引かれたApple Watchの新製品を中心に見ていこう。

「血中酸素ウェルネスセンサー」搭載のSeries 6

 事前に伝えれられていたイベントのタイトル「Time Flies」から、時間に関係する新製品が発表されるという予想の通り、新型Apple Watchが2種類登場した。

 まずは順当なナンバリングでアップデートされた「Apple Watch Series 6」。2019年に発表された「Series 5」との大きな違いは、血中酸素飽和度を測定する「血中酸素ウェルネスセンサー」が搭載された点。この数値は肺で取り込まれた酸素が赤血球にどの程度含まれているかを示しており、呼吸不全などの指標とされる。

血中酸素飽和度を測定する機能を搭載して、健康管理デバイスとしての側面をさらに強化した「Apple Watch Series 6」
血中酸素飽和度を測定する機能を搭載して、健康管理デバイスとしての側面をさらに強化した「Apple Watch Series 6」
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 新型コロナウイルスに感染すると深刻なダメージを受ける場合がある呼吸器系のトラブルを早期に知る手立てとしても利用され、医療の現場では指先を挟むタイプの「パルスオキシメーター」と呼ばれる装置がよく用いられている。

 これを常に腕に装着しているスマートウオッチで手軽にモニターできるようになった。米国では研究機関や大学と共同で、Apple Watchで測定した血中酸素ウェルネスなどの指標がCOVID-19などの初期兆候としてどのように役立つかを調査する予定だという。日本国内でも使用できるようだが、医療向けではなく、あくまでも健康管理やフィットネス向けの機能であるとしている。

血中酸素飽和度を測定可能なApple Watch Series 6は、裏側(腕に当たる部分)に搭載されているセンサーがこれまでとは大きく変わった
血中酸素飽和度を測定可能なApple Watch Series 6は、裏側(腕に当たる部分)に搭載されているセンサーがこれまでとは大きく変わった
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