「ネバーストップ」を旗印に掲げる大規模システム、東京証券取引所の「arrowhead(アローヘッド)」が2020年10月1日にシステム障害に見舞われ、1999年の取引全面システム化以来初となる全銘柄終日取引停止を余儀なくされた。原因は二重化していたNAS(Network Attached Storage)の1号機でメモリーの故障が発生し、さらに2号機単独運用への切り替えにも失敗したことだ。

 システム障害を防ぐはずの二重化が正常に機能しない。そうした事態はarrowheadのみならず、多くの大規模システムで発生しうる。大規模システムの落とし穴はどこに存在するのか、システム障害を防ぐためにどうすればよいのか。東証システム障害を機に、改めて考えてみよう。