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「防犯カメラ」+「AI」で施設内の“密”を把握

 続いてアースアイズ 代表取締役の山内三郎氏が登壇した。同社は、監視カメラに人工知能(AI)を搭載したカメラを使ったサービスを展開している。「国内外でカメラの需要が非常に伸びている状況だが、特に国内における映像解析の需要が伸びている」と語る。また、人工知能研究や活用が盛んになる中で、重要なのは「AIを作り出すことではなく、いかにその技術を転化して活用するかにある」と語った。

 その1つが、人の動きを分析して異常な行動を判断する技術だ。人の動きを簡単な骨組みのようにして分析し、人の体の向きと視線の向きの違いなどから、通常の買い物客とは違う万引き犯の異常な動きを検知できると言う。「小売店では来客数350人のうち1人くらいが万引き犯だと言われているが、その動きを発見して店員に知らせ、声かけなどで予防・抑止につなげられる」(山内氏)

 この技術を転用したのが、スポーツ施設、図書館、空港、レストランなどの施設における混雑状況を分析してリアルタイムにお知らせできる「ソーシャルディスタンスカメラ」だ。「AIで人の位置と動きを認識し、人が密になっている場所と時間を分析できる。これを顔認証などの技術と組み合わせると、30代の男性がどの位置で何の商品を選んだといったことを把握することも可能だ。距離を測定する技術を活用すると、トレーニングジム内に何人が密集しているのかを把握したり、天気予報などと組み合わせたりすることで混雑予測などもできるようになる」(山内氏)

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 混雑状況などをユーザーに知らせることで顧客体験を向上して集客につなげるだけでなく、ユーザーからのアクセスが増えることでより詳細な分析が可能になり、リピーター増につなげることができると山内氏は語っていた。