PDFファイルなどの文書ファイルを公開するとき、見せたくない情報を黒く塗りつぶす場合がある。この黒塗り処理を誤ったために、見せたくない情報が外部に明らかになってしまう事故が相次いでいる。
黒塗りミスにまつわるセキュリティー事故は、テキストボックス機能やハイライト機能を使ったときに発生しやすい。
PDFファイルの編集ソフトAdobe Acrobat Readerには、注釈を付ける機能としてテキストボックス機能やハイライト機能が用意されている。これらを利用すると黒く塗りつぶされて情報が隠れたように見える。
しかし黒くなったのは見た目だけで隠したい情報は残っているため、黒くなった部分を選択すればテキストを抜き出せる。また、テキストボックスを移動したりマーカーの色を変更したりすれば丸見えになる。