Windows 10 October 2020 Update(以降、October 2020 Update)における大きな変更点の1つは、Chromiumベースの新しいMicrosoft Edge(以降、新Edge)の標準搭載である。October 2020 Updateに更新すると、Microsoft Edgeレガシー版(以降、旧Edge)が新Edgeに置き換わる。October 2020 Updateは、標準ブラウザーとして新Edgeを搭載した最初のバージョンとなる。
旧Edgeはあと半年でサポート終了
新Edge自体は2020年1月にリリース済みで、2020年6月からは対象範囲を順次拡張し、Windows Updateで自動配信されているため、新Edgeに更新済みのユーザーは多いと思われる。
一方、企業においては米Microsoft(マイクロソフト)が提供する「WSUS(Windows Server Update Services)」「WUfB(Windows Update for Business)」「Blocker Toolkit」といったツールを使って、新Edgeへの更新を抑止しているケースもある。
今回の更新からWindows 10に新Edgeが標準搭載されるため、これまで新Edgeへの更新を抑止してきたユーザーも、October 2020 Updateへ更新するとブラウザーは新Edgeに変わる。
旧Edgeは2021年3月9日にサポートが終了となる。旧Edgeを標準搭載した最後のWindows 10 May 2020 Update(以降、May 2020 Update)のサポート終了は、2021年12月14日である。つまりOSのサポート終了前に、旧Edgeのサポートが終了を迎えてしまう。
May 2020 Updateのままにしておけば、当面は旧Edgeを使い続けられる。ただ、その期間は半年と認識しておこう。新Edgeへの更新を抑止してきたユーザーは、旧Edgeのサポート終了前にOctober 2020 Updateへ更新することで、新Edgeへ移行するのがよいタイミングと考える。