心房細動が疑われる不整脈を検知し、脳梗塞を予防する。新型コロナウイルス感染症では感染を防ぐ行動を促し、初期症状の発生を予測する――。健康・医療分野で、ウエアラブル端末を積極的に活用する機運が高まってきた。疾患の早期発見につなげる「アラート」を発する役割や、治療の予後を良好にする「フォロー」の役割を担う。生活習慣などのアドバイスにより、疾患の発症を遅らせるための研究も進んでいる。ウエアラブル端末の活用例や開発例などから将来を展望する。