心房細動が疑われる不整脈を検知し、脳梗塞を予防する。新型コロナウイルス感染症では感染を防ぐ行動を促し、初期症状の発生を予測する――。健康・医療分野で、ウエアラブル端末を積極的に活用する機運が高まってきた。疾患の早期発見につなげる「アラート」を発する役割や、治療の予後を良好にする「フォロー」の役割を担う。生活習慣などのアドバイスにより、疾患の発症を遅らせるための研究も進んでいる。ウエアラブル端末の活用例や開発例などから将来を展望する。

特集
命を守るウエアラブル
目次
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「ウエアラブル医療機器」に挑む日本企業、測定精度を強みに新市場創出へ
健康・医療分野でウエアラブル端末を積極的に活用する機運が高まり、企業が事業機会をうかがっている。日本企業は、医療機器に用いる測定の仕組みを小型化したり、新たな項目の測定を可能にしたりする技術の開発を進めている。
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ウエアラブルに注目する医師が増加中、「重症化予測」と「発症予防」に期待
「ウエアラブル端末は治療後のフォローに利用できるのではないか」――。慶応義塾大学医学部特任講師である木村雄弘氏は、診療を担当する外部のクリニックで「Apple Watch」を患者に貸し出し、心拍数やアクティビティなどのデータを記録してもらっている。
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ウエアラブル端末で「命を守る」、心房細動や新型コロナを早期発見
「これまでウエアラブル端末は健康のために体を動かしてもらうためのものだった。新型コロナウイルス感染症の流行もあり、現在は『身に着けることでどのように自分の命を守るか』ということを考える時期にきている」(米FitbitのCTOを務めるEric N.Friedman氏)――。
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