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 毎年秋に出る米Apple(アップル)のiPhone新モデル。2020年はiPhone 12シリーズの4機種が発売された。その中で筆者が注目し、購入したのはiPhone 12 miniだ。ここでは実機レビューとともに、その理由を述べたい。

iPhone 12 mini
iPhone 12 mini
(撮影:伊藤 浩一、以下同じ)
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物足りなかったiPhone SE(第2世代)

 iPhone 12 miniを見て、まず思い浮かんだのがiPhone SE(第1世代)である。

 iPhone SE(第1世代)は、歴代iPhoneにおいて異色の存在といえる。2016年3月、iPhone 6sとiPhone 7のはざまにリリースされた。

 本体サイズは123.8×58.6×7.6mm、113gでiPhone 5sとほぼ同じ(重量が1g重いだけ)。ディスプレーサイズも同じ4インチである。iPhone 6sは138.3×67.1×7.1mm、143gでディスプレーサイズは4.7インチ。サイズは後から出たiPhone SE(第1世代)のほうが小さい。にもかかわらず、iPhone SE(第1世代)のプロセッサーはiPhone 6sと同じA9だった(iPhone 5sはA7)。

 iPhone SE(第2世代)は2020年4月、iPhone 11とiPhone 12のはざまのリリースとなった。その発表前、筆者は「iPhone SE(第1世代)と同じサイズで最新CPUを搭載した機種」または「小型の全画面ディスプレー搭載機種」を期待した。

 しかし実際は期待に反し、iPhone 8と同じ138.4×67.3×7.3mm、重さ148gで4.7インチディスプレーを搭載したホームボタンのある機種だった。CPUはiPhone 11と同じA13 Bionicを搭載していたが(iPhone 8はA11 Bionic)、iPhone SE(第1世代)より大きく全画面ディスプレーでもなかったのだ。

 iPhone SE(第2世代)は4万4800円(64GB、直販の場合で税別)からという戦略的な価格で、最新モデルには及ばないものの旧機種や他メーカーのユーザーを取り込む端末としては正解かもしれない。しかしiPhone SE(第1世代)を使っていた筆者は、本体サイズとディスプレーに関して物足りないと感じた。そのためiPhone SE(第2世代)の購入を見送った。