日経アーキテクチュア・日経ホームビルダー・日経不動産マーケット情報 特別版「リノベ・改修/防災・減災 2020」(2020年秋発行)に収録した6事例を、3つのテーマに分けてお届けする。

連載
リノベ・改修/防災・減災 2020
Project ECHO CITY
目次
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宴会・ホテル機能の更新とともにレンガ壁の景観守る改修を順次
倉敷アイビースクエア リニューアル(岡山・倉敷市)
岡山県倉敷市の美観地区に立つ「倉敷アイビースクエア」は、1974年に開業した複合文化施設だ。コンバージョン建築の先駆けとして知られる。2017年に着工した大規模リニューアル工事が20年秋に一段落つく。
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丹下健三の代表的ピロティ建築、開かれた庁舎の価値を基礎免震で保全
香川県庁舎東館耐震改修工事(高松市)
香川県庁舎東館は、丹下健三(東京大学丹下健三計画研究室)が設計を手掛けた、モダニズム建築を象徴する存在として知られる。その価値を保全する免震レトロフィット工事が19年12月に完了した。
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三菱地所が有楽町再構築の初めの一手に、起業マインド支援と実験舞台
Micro STARs Dev.(東京・有楽町)
三菱地所は2020年1月、東京駅周辺の「大丸有(大手町・丸の内・有楽町)」地区における今後10年の開発方針を発表した。前後して同社が着手し、「有楽町の再構築」に向けた先導プロジェクトと位置づけるのが「Micro STARs Dev.(マイクロスターズディベロップメント)」だ。
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築100年のビルをホテルに改修、証券街・日本橋兜町に新たなにぎわい生む
K5/兜町第5平和ビル(東京・日本橋兜町)
東京・日本橋兜町。明治期に株式会社が生まれていった際の中心地で、日本の近代化を象徴する場所として長い歴史を刻んできた。2020年2月に開業した「K5(ケーファイブ)」は、街に新しいにぎわいを生むための第1弾となるプロジェクトだ。
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写真から3D空間を起こしてアーカイブや防災に展開、旧都城市民会館の「保存」も
「フォトグラメトリ」技術解説
リアルな“現在の空間”を保存・再現するデジタル技術「フォトグラメトリ」の対象が、土木から建築分野に広がってきた。多様な実践を展開する藤原龍氏に、同技術の現在を解説してもらった。