2020年10月23日に米Apple(アップル)のiPhone 12、同12 Proが発売された。今回の端末の最大の目玉は、5G(第5世代移動通信システム)に対応することだ。ただし、日本向けに提供される端末は、5Gでもサブ6(Sub-6)と呼ばれる6GHz以下の周波数帯(バンド)のみに対応する。具体的には、国内においてn77/n78(国内での割り当て帯域3.6G~4.1GHz)、n79(同4.5G~4.6GHz)で通信できる。
一方、米国向けに用意される端末は、サブ6に加え、ミリ波帯といわれるn260(39 GHz帯)、n261(28 GHz帯)にも対応する。では、ミリ波に対応する米国版端末と日本版端末では、中身は違うのか。分解により内部構造を比較してみた。なお、iPhone 12と同12 Proの内部構造は米国版と日本版それぞれで同じである。