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 日経クロステックの分析で、2020年10月および11月に発売された米Apple(アップル)のiPhone 12シリーズ(米国向け)に第3のミリ波アンテナとみられるモジュールが見つかった。

新たに見つかった第3のミリ波アンテナと思われるモジュール
新たに見つかった第3のミリ波アンテナと思われるモジュール
オレンジの枠線で囲った部品。Face ID用モジュールと筐体(きょうたい)の間にひっそりと搭載されていた(写真:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ)
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 iPhone 12シリーズは、米国向けの製品のみミリ波での5G(第5世代移動通信システム)通信に対応する。これまでの分解・分析では、米国向け端末の筐体の背面方向に1つ、側面に1つ、ミリ波アンテナがあることが分かっていた。

これまでに判明していたiPhone 12の2つのミリ波アンテナ
これまでに判明していたiPhone 12の2つのミリ波アンテナ
筐体側面と、メイン基板上に搭載されていた。メイン基板上のものは、搭載時に筐体背面にアンテナが向く(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズの写真に日経クロステックが加筆)
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 今回見つかったミリ波アンテナと思われるモジュールは、端末上部にある顔認証モジュール「Face ID」と筐体の間にあるすき間にあった。白い四角いパーツが横に並ぶ横幅1cm程度の小さな部品である。