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 米Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)が開発した4脚歩行ロボット「Spot」は、日常生活でどの程度使えるのだろうか?

 日常生活での利用を想定したロボット技術を競うロボカップ世界大会の「@ホームリーグ」で世界一となった玉川大学工学部の岡田浩之教授の協力を得て、研究室で現在検証を進めている。まず目指すのは、自動運転OS「Autoware」を使ったSpotの自動走行だ。

Spotをプログラム中。Spotの背面にはLiDERセンサーを載せている
Spotをプログラム中。Spotの背面にはLiDERセンサーを載せている
出所:玉川大学岡田研究室
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Spotを大学キャンパスで自動走行させたい

 プログラムを担当するのは、玉川大学4年生の坂巻新さん。坂巻さんは、小学5年生のときにロボット開発を始め、高校時代はロボカップジュニアで優勝、大学1年生から岡田研究室でロボカップ@ホームリーグに向けたロボット開発に取り組んでいる、いわばロボットエリートだ。最近は卒業論文執筆に向けて、トヨタ自動車が開発した生活支援ロボット「HSR」を使い、家庭内で把持する物体をディープラーニング(深層学習)で認識する研究に取り組んでいる。

 2020年11月4日、岡田研究室にSpotがやってきた。Spotはコントローラーのタッチパネルとジョイスティックを使って「歩行」「クロール」「階段」など自在に動かすことができる。階段もスムーズに上り下りする。蹴ってもバランスを崩さない。普段使っているHSRと比べると、物体を把持するアームとハンドはないが、歩行に適した4脚がある。「キャンパス中を走り回らせたい」――。坂巻さんはまずそう思った。

Spot(右)とHSR(手前)
Spot(右)とHSR(手前)
撮影:日経クロステック
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 東京都町田市に位置する玉川大学は広大なキャンパスを抱え、構内には起伏や段差も大きい。そこを自動走行で走らせたいと考えたのだ。