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 米Sony Interactive Entertainment(SIE、ソニー・インタラクティブエンタテインメント)の新しい据え置き型ゲーム機「PlayStation(PS) 5」では、付属の専用コントローラー「DualSense ワイヤレスコントローラー」に加えて、オプションでさらに4種類のペリフェラル(周辺機器)を同時に投入した。同コントローラーの充電器「DualSense充電スタンド」とヘッドホン「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」、専用カメラ「HDカメラ」、映像コンテンツを操作するための「メディアリモコン」である。PS4発売時に同時発売した周辺機器がコントローラーとカメラだったことを考えると、異例と言える数だ。PS5の発売と同時にこれだけの周辺機器の販売を始めたのは、「多様化したユーザーの需要に初めから応えるため」(同社で商品企画を担当するプラットフォーム・プランニング&マネージメント ディレクターの青木俊雅氏)だったと明かす。

 このうちPULSE 3D ワイヤレスヘッドセットはPS5に搭載された3次元(3D)オーディオ技術「Tempest」に最適化を図った周辺機器である。Tempestでは、ユーザーを取り囲むような高い臨場感を提供できる。例えば、敵がどの方向に潜んでいるかを聞き分けられる。

PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット
PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット
(出所:SIE)
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 PS5本体のUSB端子に小型無線モジュール(USBドングル)を取り付けて、2.4GHz帯の独自無線方式でやり取りする。アダプターを利用すれば、PS5だけでなく、PS4や対応パソコンにも接続できる。

「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」の小型無線モジュール
「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」の小型無線モジュール
(出所:SIE)
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 ゲーム中のボイスチャット(会話)機能も強化した。例えば、マイクを2つ搭載し、ノイズキャンセリング機能を備える。マイクのミュート(消音)や主音量の操作、ゲーム内オーディオとボイスチャットの音声ミックス調整を、ヘッドホン本体にあるボタンなどを操作して、ゲームをプレーしながら簡単に行えるようにした。加えて、専用の「マイクモニタリングスイッチ」で、オンライン越しにゲームを一緒にプレーしているチームメイトに自分の声がどのように聞こえているかをチェックできる。ヘッドホンの充電状況をPS5の画面で確認できるようにした。

 このほか、着け心地や着脱性など目に見えにくい部分にもこだわった。例えば、頭部にかぶるだけで内側にあるヘッドバンド(インナーヘッドバンド)が伸びるなどして、ユーザーの耳にイヤーパッドが適切に当たるようにできる。これにより、「ぱっと着けて、ぱっと外せる」(周辺機器全般の開発・設計を統括する、ハードウェア設計部門ペリフェラル設計部 部長の五十嵐健氏)という。

SIE ハードウェア設計部門ペリフェラル設計部 部長の五十嵐健(いがらし・たけし)氏
SIE ハードウェア設計部門ペリフェラル設計部 部長の五十嵐健(いがらし・たけし)氏
1996年にソニー入社。ホームオーディオ用MDメカデッキや小型二足歩行エンターテインメントロボット「QRIO」の開発に従事しつつ、ソニーグループのコーポレートアンバサダー活動をサポート。2005年にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE、現SIE)に移り、「PlayStation 3」のBlu-ray Discドライブのメカ設計に従事した。現職にて「PlayStation 4」のワイヤレスコントローラー「DUALSHOCK 4」をはじめとするPlayStationの周辺機器全般の開発・設計を統括する。(出所:SIE)
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 このような着脱の仕組みを用意したのは、VR(Virtual Reality)用ヘッドマウントディスプレー(HMD)「PlayStation(PS)VR」とセットで利用することを想定したためでもある。PS VRを装着した後に、ヘッドセットをかぶる。そのため、PULSE 3D ワイヤレスヘッドセットの装着を容易にした。

PS VR
PS VR
(出所:日経クロステック)
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