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 米Sony Interactive Entertainment(SIE、ソニー・インタラクティブエンタテインメント)が2020年11月に発売した据え置き型ゲーム機「PlayStation 5(PS5)」では、電源も進化している。PS5の定格電力は350WとPS4シリーズに比べて大きくなった注1)。それにもかかわらず、PS4と同様にAC(交流)-DC(直流)変換回路を本体に内蔵した。内蔵に向けて、電源の小型化や高効率化、コスト削減に取り組んだ。

注1)PS4 Proの定格電力は310Wで、最新モデルのPS4は同165W。PS4の初期モデルは同250Wだった。
PS5
PS5
(撮影:スタジオキャスパー)
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 コンセントから供給されるACをDCに変換するAC電源モジュールは、PS4から形状や構成が大きく変化した。PS5では曲面を多用した外観デザインに刷新。これに伴い内部構造が変わり、AC電源モジュールはブーツ(長靴)のような形状になった。PS4では直方体のようだった。

PS5本体にあるAC電源モジュール
PS5本体にあるAC電源モジュール
(撮影:加藤 康)
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PS5のAC電源モジュール
PS5のAC電源モジュール
(撮影:スタジオキャスパー)
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 形状の変化に伴い、背の高い部品と低い部品を混在させて実装し、モジュール内の「空間利用率を高めた」(SIE ハードウェアエンジニアリング&オペレーション本部 ハードウェア設計部門 部門長の赤澤亨氏)ことで、小型化した。PS4では、AC電源モジュール内の各部品の高さをほぼそろえていた。

赤澤亨(あかざわ・とおる)氏
赤澤亨(あかざわ・とおる)氏
SIE ハードウェアエンジニアリング&オペレーション本部 ハードウェア設計部門 部門長。1991年にソニーに入社。1995年にソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)に移り、PS2をはじめ、PSXやPS3、PS4、PS5といった歴代のプレイステーションのハードウエア設計に従事。PS4以降は設計マネジメントを務め、2014年から現職。すべてのプレイステーションのハードウエアの設計統括を担う。(出所:SIE)
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