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 コンテナには開発生産性の向上、拡張性と可用性の向上、コストの低減といったメリットがある。これらを享受するにはシステムの開発と運用のやり方を変える必要がある。基本といえるCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)以外に、先行ユーザーの事例から、汎用的な活用法である「迅速スケール」「最適サイジング」、応用的な活用法といえる「クラウド乗り換え」「コンテナ納品」という4つの活用法が浮かび上がった。今回はコンテナ納品を取り上げる。

 三菱UFJ銀行は2020年9月にリリースした家計管理のスマートフォンアプリ「Mable(メイブル)」のサーバー基盤にコンテナを採用した。その際、アプリの開発を委託したフィンテック企業からコンテナイメージとして納品してもらう「コンテナ納品」によって、開発生産性を高めた。Mableの機能のうち、個人の複数の口座残高やクレジットカード利用額、電子マネーなどを一元管理する「アカウントアグリゲーション」の開発を、フィンテック企業のマネーツリーに委託した。

図 仮想環境とコンテナ環境での開発・納品の流れ
図 仮想環境とコンテナ環境での開発・納品の流れ
委託先が自社環境で開発できる
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 開発・納品の大まかな流れはこうだ。マネーツリーが米Amazon Web Services(アマゾン ウェブ サービス)のクラウド「Amazon Web Services(AWS)」上に構築した自社の開発環境でアプリを開発し、ライブラリーや設定ファイルと共にまとめたコンテナイメージを作成する。開発したコンテナイメージは、セキュリティーを確保したAWSのオブジェクトストレージに保存して納品する。