全1806文字
PR

 日経クロステック編集部は米Microsoft(マイクロソフト)の最新ゲーム機「Xbox Series X」を、技術者とともに分解した(図1)。同製品は前世代の「Xbox One」から約7年ぶりに更新されたハードウエアである。写真を通して、分解作業の様子を伝える。

図1 米マイクロソフトの「Xbox Series X」
図1 米マイクロソフトの「Xbox Series X」
写真右側の筐体が「Xbox Series X」。寸法は151×151× 301mm。 「Xbox Series S」より大きい。 (写真:加藤 康)
[画像のクリックで拡大表示]

ぎちぎちの筐体内部

 Xbox Series Xの寸法は151×151×301mmである。外観は横から見ると縦長で、上から見えると正方形だ。上面には複数の穴(排気口)が開いている(図2)。

図2 真上から筐体(きょうたい)をのぞく
[画像のクリックで拡大表示]
図2 真上から筐体(きょうたい)をのぞく
[画像のクリックで拡大表示]
図2 真上から筐体(きょうたい)をのぞく
複数の穴(排気口)が開いている。見る角度によって穴の一部が緑色に見える。筐体内部に緑色の樹脂板を差し込んでいる。 (写真:加藤 康)

 筐体(きょうたい)を開けるためにまず側面部のねじを外した。そうすると、側面部のパネルが外れるようになっている(図3)。筐体内部にはぎっしりと部品が詰め込まれていた。上部には空冷用のファン、下部には電源ユニット、基板群、ヒートシンク、ディスクドライブなどがある。下部に配置された部品群は、台座部品の裏にあるねじを外して取り外せる。

図3 筐体側面部のパネルを外す
[画像のクリックで拡大表示]
図3 筐体側面部のパネルを外す
側面のパネルを外すと、内部には様々な部品がぎっしりと配置されていた。上部には空冷用のファンがあり、下部には電源ユニット、基板群、ヒートシンク、ディスクドライブなどがある。 (写真:加藤 康)

 電源ユニット、基板群、ヒートシンクはねじで固定されるとともに、ゴムバンドで1つにくくられていた(図4)。ゴムバンドでくくっている明確な理由は不明だ。技術者は「このゴムバンドで筐体と内蔵物にできるすき間をなくすことで、発熱部にきちんと空気の流れを作り、排熱効率を高める効果を狙っているのかもしれない」と推測した。

図4 ゴムバンドで下部部品をくくっている
図4 ゴムバンドで下部部品をくくっている
ゴムバンドで部品群をくくっている。ゴムバンドには凸部が存在する。空冷効果を高める目的で採用されていると推察される。 (写真:加藤 康)
[画像のクリックで拡大表示]

 ファンや電源ユニットなどを取り出すと、筐体の奥から赤外線ポートやUSBポート、電源スイッチなどを搭載した「スイッチ基板」が現れた(図5)。スイッチ基板は樹脂部品に覆われている。この樹脂部品には、波打つような加工をした部分があり、その先に付いた箱のような部分で基板上のスイッチを押す構造になっている。波打つ加工部分がスイッチのバネとなっているわけだ。

図5 スイッチ基板と、それを覆う樹脂筐体
[画像のクリックで拡大表示]
図5 スイッチ基板と、それを覆う樹脂筐体
[画像のクリックで拡大表示]
図5 スイッチ基板と、それを覆う樹脂筐体
左側がスイッチ基板、右側がそれを覆う樹脂筐体の一部。樹脂筐体はばね機構を備えている。 (写真:加藤 康)

 スイッチ基板につながっていたケーブルを取り出すと、透明な樹脂板が張り付いていた(図6)。同製品の組み立てをしやすくするため、ケーブルを階段状の形に整える役割がある可能性がある。

図6 透明な樹脂板がついたケーブル
図6 透明な樹脂板がついたケーブル
スイッチ基板につながっているケーブル。刻印や記述がない透明な樹脂板がついていた。
[画像のクリックで拡大表示]