全2532文字

複数のPCで編集しても最新の状態に更新する同期機能

 デスクトップPCとモバイルノートPCを併用し、オフィスや自宅だけではなくさまざまな場所で仕事をしたい場合に便利なのが、「ファイル同期」機能だ。これは、PCの決められたフォルダー内のファイルと、クラウドストレージにアップロードしたファイルを同じ状態に保つ機能である。

 例えば出張前にオフィスのデスクトップPCで書類を作成し、同期用のフォルダーに保存しておく。するとそのファイルは自動でクラウドストレージにアップロードされる。出張先でモバイルノートPCを起動すると自動でファイルが同期されるので、モバイルノートPCで作業を継続できる。

 オフィスに戻ってデスクトップPCを起動すると、やはり同じようにファイル同期されて「出張先で作業した状態のファイル」に更新される。このように、複数のPCを利用して作業する場合でも、常に最新の状態にファイルが更新されていくため、ファイルの状態管理に気を配る必要がなくなるのだ。

 こうした同期機能をサポートするクラウドストレージの多くは、ファイルの編集履歴も保存している。間違ったデータを書き込んで保存したり、うっかりファイルを削除したりしても、編集履歴を参照して元の状態に戻せるようになっている。

 
 
[画像のクリックで拡大表示]
OneDriveでは過去の編集履歴を保存しており、「バージョン履歴」を選んで(上の画面)ファイルの状態を戻すことが可能になっている(下の画面)
OneDriveでは過去の編集履歴を保存しており、「バージョン履歴」を選んで(上の画面)ファイルの状態を戻すことが可能になっている(下の画面)
[画像のクリックで拡大表示]

 新しいPCへ日常的に利用しているファイルをコピーしたい場合も、ファイル同期機能を使うと楽に作業できる。新しいPCにファイル同期用のアプリをインストールし、同期用のフォルダーを指定するだけで、古いPCで同期していたファイルが自動でインターネットからダウンロードされ利用できるようになる。

 最近のクラウドストレージは、ほとんどがこうしたファイル同期をサポートする。マイクロソフトのOneDriveはWindows 10に統合されており、PCのローカルストレージに作成した「OneDriveフォルダー」の中にあるファイルを自動で同期してくれる。

 グーグルのGoogle ドライブも同期用のアプリが用意されており、指定したフォルダーの内容をクラウドストレージと同期できる。このほか米Dropbox(ドロップボックス)の「Dropbox」、米SugarSync(シュガーシンク)の「SugarSync」ではWindows 10をはじめとする各種OSに対応した同期用のアプリが配布されていて、クラウドストレージと連携した同期機能を利用できる。

米SugarSyncの管理用アプリ。同期中のファイルに対してどんな作業を行ったかや、ファイルのアップロードやダウンロードの状況などをこのアプリから確認できる
米SugarSyncの管理用アプリ。同期中のファイルに対してどんな作業を行ったかや、ファイルのアップロードやダウンロードの状況などをこのアプリから確認できる
[画像のクリックで拡大表示]