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それぞれのストレージのよいところを組み合わせて運用したい

 このように便利なクラウドストレージだが、デメリットもある。インターネットを介してストレージにアクセスするため、ダウンロードやアップロードの速度は、ノートPCにリムーバブルメディアを接続してデータをやりとりするときと比べれば遅い。最近は高速な回線も増えてきたが、それでも外付けHDDやSSD並みの速度は期待できない。

 また大容量のクラウドストレージを継続して利用するなら、月額利用料を支払っていく必要がある。外付けHDDやSSDのように、コストがかかるのは購入時だけというわけにはいかないのだ。無料でも利用できるが、容量は5G~15GBと少なめなので、しっかり使いこなすなら有料プランを利用せざるを得ない。

提供サービス名無料プランで利用できる容量有料プラン(月額の場合、税込み)
米AppleiCloud Drive5GBiCloudのプランで容量を購入。50GB(130円)、200GB(400円)、2TB(1300円)
米GoogleGoogle ドライブ15GBGoogle Oneのプランで容量を購入。100GB(250円)、200GB(380円)、2TB(1300円)
米MicrosoftOneDrive5GB100GB(224円)、またMicrosoft 365 Personal(年額1万2984 円)に1TBプランが含まれる
個人ユーザーがよく利用しているクラウドストレージの容量と料金

 このようにクラウドストレージやリムーバブルメディア、内蔵ドライブにはそれぞれメリットとデメリットがある。保存したいファイルのデータサイズや数を確認して選び分けるとよいだろう。

 例えば、さまざまな場所で利用する数MBクラスのファイルで数がそれほど多くなければ、クラウドストレージを利用して機動的に運用するのがお勧めだ。さまざまな場所で使うという利用条件は同じだが、ファイルサイズが数十MB以上あるならば、容量に余裕がある限り内蔵ドライブが向いているし、余裕がなければリムーバルメディアがよいだろう。

竹内 亮介(たけうち りょうすけ)
毎日コミュニケーションズ、日経ホーム出版社、日経BP社などを経てテクニカルライターとして独立。PC、モバイル、家電などのIT機器の評価記事や解説記事を新聞、専門誌やオンラインメディアに執筆している。