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 2020年も多くのSIMフリースマホが発売された。上半期に発売された機種はほとんどが4Gモデルだったが、下半期は徐々に5G対応モデルが増えてきた。5Gサービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)はまだ少ないが、2021年は新たに発売されるSIMフリースマホの多くが5G対応となり、5G向けプランやオプションを用意するMVNOも増えるだろう。

 ここでは、2020年7月以降に日本で発売されたSIMフリースマホの中から、筆者が「買う価値あり!」と評価した5機種をランキング形式で紹介する。スマホは機種による性能差が大きく、価格にもかなり開きがある。今回はコストパフォーマンスを最重視して選んだ。

5位●iPhone 12 mini~コンパクトながらパワフル

発売日:2020年11月13日
価格:7万4800円(税別、直販の場合)から

 5位には米Apple(アップル)のiPhone 12 miniを挙げた。7万4800円(64GBモデル)という価格はSIMフリースマホの中では高額だが、新たに発売されたiPhone 12シリーズの中では最も安い。最大の特徴は幅64.2mm、重さ133gというコンパクトなボディーだ。片手での操作性を重視する人にはもってこいと言えるだろう。

5.4インチの有機ELディスプレーを搭載。片手で操作しやすい
5.4インチの有機ELディスプレーを搭載。片手で操作しやすい
(撮影:村元 正剛、以下同じ)
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 iPhone 12シリーズは大きく「iPhone 12/12 mini」と「iPhone 12 Pro/12 Pro Max」に分けられるが、いずれもA14 Bionicチップを搭載しており、パフォーマンスの差はほとんどないと考えてよい。カメラは「12/12 mini」が超広角+広角のデュアルカメラで、「12 Pro/12 Pro Max」が望遠を加えたトリプルカメラになる。望遠レンズが不要ならば「12/12 mini」を選ぶと経済的だ。

 小さい分バッテリー容量が少なく(推定:2227mAh)、電池持ちはいま一つだと感じる。しかし、5Gモデルでこのサイズを実現したことは高く評価すべきだろう。

背面にマグネット式の「MagSafe充電器」をピッタリと着けた状態で充電できる
背面にマグネット式の「MagSafe充電器」をピッタリと着けた状態で充電できる
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