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 新型コロナウイルスの影響で、業務においてビデオ会議は日常になった。多くの人が毎日のように利用しているだろう。そこでこの特集では、主なビデオ会議サービスやそこで使われているネットワーク技術を解説する。

 ビデオ会議を使っていて気になるのは、「どのくらいの帯域を用意すれば快適に使えるのか」ということだろう。それを確かめるために、帯域などのネットワーク環境を変更すると、ビデオ会議の品質がどのように変わるのかを調べてみた。

帯域を変えて遅延などを測定

 ほとんどのビデオ会議アプリには帯域制御の機能が付いている。利用できるネットワーク環境に合わせて動的に動画や音声の品質を変更することで、使い勝手を損なわないようにする機能だ。例えば解像度が640×360画素の動画を使っていて通信が不安定になったときは、320×180画素のサイズにして通信量を抑え、画面の乱れなどを抑制する。

 実験に使用したネットワーク構成を示す。Zoomミーティングの最新版を使って、筆者の宅内でWi-Fi(5GHz帯のIEEE 802.11ac)に接続した2台のパソコンで会議を開催。Zoomミーティングの接続先はOracle Cloudのリレーサーバーなので、海外を経由してパケットが往復していることになる。

実験に使用したネットワーク構成
実験に使用したネットワーク構成
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 リアルタイムで帯域幅を変動させると、そのときZoomミーティングがどのように帯域幅を調整するかを測定した。測定に使用したパソコンはWindows 10パソコンとMacBook Air。帯域制御はMacBook Air上の「Network Link Conditioner」で実施した。これは米アップルが開発したアプリで、開発者向けに無償で提供している。

実験に使ったアプリの画面
実験に使ったアプリの画面
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 Zoomミーティングの通信状況は「設定」→「統計情報」で表示される。接続しているサーバーや利用している帯域幅、遅延時間、ジッター、パケット損失率、解像度、フレームレートなどをリアルタイムで確認できる。

 帯域幅などのネットワーク環境はNetwork Link Conditionerの設定値である「Wi-Fi 802.11ac」「LTE」「3G」「Very Bad Network」の値をそのまま使った。