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【5月10日 Xinhua News】中国科学技術大学(安徽省合肥市)は8日、同大教授で中国科学院院士(アカデミー会員)の潘建偉(Pan Jianwei)氏の研究チームが、62ビット量子コンピューターのプロトタイプ「祖冲之号(Zuchongzhi)」の開発に成功したと明らかにした。プログラム可能な二次元量子ウォークを実現したという。研究成果はこのほど、米科学誌サイエンスに発表された。

二次元超伝導量子ビットチップのイメージ図。オレンジ色の「十」字は1量子ビットを示す(資料写真)。
二次元超伝導量子ビットチップのイメージ図。オレンジ色の「十」字は1量子ビットを示す(資料写真)。
(c)Xinhua News
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 量子コンピューターは世界の科学技術の最先端重要課題の一つで、各国が開発にしのぎを削っている。原理的に超並列計算機能を備え、従来のコンピューターに比べ指数関数的な加速が可能となる。

 国際学術界には量子計算を研究するさまざまな技術的手段があるが、中でも超伝導量子計算は最も有望な選択肢になっている。研究目標の中心は「操作可能な」量子ビットの数を増やし、操作精度を高め、最終的に実用化につなげることにある。

 同大では潘氏のほかにも朱暁波(Zhu Xiaobo)氏や彭承志(Peng Chengzhi)氏らが長期にわたり超電導量子計算を研究しており、忠実度70%の12ビット超伝導量子チップや24ビットの高性能超伝導量子プロセッサーなど世界でも最先端の成果を上げている。彼らはこのほど、独自開発した二次元超伝導量子ビットチップを基礎に62ビットでプログラムも可能な超伝導量子コンピューターのプロトタイプ「祖冲之号」の開発に成功した。

 今回の成果は、超伝導量子システム上の量子優位性を実現し、今後の研究で高い実用価値を持つ量子計算の技術的基盤を築いた。「祖冲之号」によるプログラム可能な二次元量子ウォークの実現は、量子探索アルゴリズムや汎用的な量子計算などの分野で潜在的な応用価値を備えている。

(c)Xinhua News/AFPBB News 【翻訳編集】AFPBB News