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【6月4日 Xinhua News】中国科学技術大学の郭光燦(Guo Guangcan)院士(アカデミー会員)チームに所属する李伝鋒(Li Chuanfeng)教授、周宗権(Zhou Zongquan)副教授の研究グループがこのほど、通信速度を4倍に引き上げる世界初のマルチモード多重化量子中継の基本リンクを実現した。

吸収型量子メモリーを使用したマルチモード多重化量子中継のイメージ図(資料写真)。(c)Xinhua News
吸収型量子メモリーを使用したマルチモード多重化量子中継のイメージ図(資料写真)。(c)Xinhua News
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 量子メモリーは、量子中継のコアデバイスに相当する。李氏は、自身のチームが吸収型量子メモリーの研究に取り組み続け、3年以上かけて、このほど世界で初めて吸収型量子メモリーを使用して、マルチモード多重化量子中継の基本リンクの実証に成功したと説明した。

実験室で研究を行う李伝鋒教授(手前)と周宗権副教授(資料写真)。(c)Xinhua News
実験室で研究を行う李伝鋒教授(手前)と周宗権副教授(資料写真)。(c)Xinhua News
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 この種の量子メモリーは、一度に4組の量子もつれを捕捉して保存できる。これは4倍に高速化された量子もつれ分配率を得ることに等しく、実験を通じて検証した結果、二つの中継点(ノード)間で量子もつれの忠実度が80%を超えることが確認された。

 研究成果は2日、国際的科学誌「ネイチャー」に掲載され、査読者から「この研究は量子中継器の基本リンクを非常に直接的かつ明確に実証したものであり、今後の研究の基礎となる重要な成果だ」と高く評価された。

 今回の研究は、高速で大規模な量子ネットワーク構築の実現に画期的な方法を提供する。

(c)Xinhua News/AFPBB News 【翻訳編集】AFPBB News