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 いざネットワーク監視を始めようと考えたとき、何から手を付ければよいだろうか。ネットワーク監視を始めようと思う人に向けて、利用しやすいツールやサービスの導入方法や特徴を紹介しよう。

まずはOSの標準機能で試す

 ネットワーク監視が初めてという人は、pingコマンドやtracertコマンド、PsPingコマンドを定期的に実行することをお勧めする。短期間試すだけでも、トラブルの兆候や対策などに気づく可能性がある。

 例えば利用しているクラウドサービスの応答時間が徐々に長くなっていたとしよう。放っておけば、業務に影響が出るかもしれない。クラウドサービス用に別のインターネット接続回線を追加して、クラウドサービスの通信をオフロードさせるといった対策が考えられる。

 OS標準またはOSベンダーが提供するコマンドや機能を使うので、初期コストもランニングコストも低い。短期間で成果が得られなかったとしても役立つ日が来るので、継続する価値はある。

無償の監視ツールを使う

 監視対象の機器が複数ある場合や、経路監視や状態監視を同時に導入したい場合は、ネットワーク監視ツールやネットワーク監視サービスを利用するとよいだろう。

無償で使えるOSSツールや手軽に始められるクラウドサービスを利用したネットワーク監視
無償で使えるOSSツールや手軽に始められるクラウドサービスを利用したネットワーク監視
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 ネットワーク監視ツールは有償で販売されているものと、インターネットからダウンロードして無償で使えるものがある。無償で使えるツールの多くはOSSツールと呼ばれる、コミュニティーなどが開発したソフトである。主にUNIX系OSやWindowsのパソコンにインストールして使える。社内の端末にインストールできるので、外部からアクセスできない社内システムの監視に向いている。

 無償のOSSツールの大きなメリットは、ツールの導入に費用がかからない点だ。ただ監視用端末に使うパソコンを用意したり、セットアップしたりする手間がかかる。

 こうした手間をかけたくない場合は、ハードウエアにツールがインストールされているハードウエアアプライアンスを利用するとよいだろう。ネットワークにつないで電源を入れればすぐに使える。仮想化環境があれば、仮想マシンとして稼働するバーチャルアプライアンスを利用する手もある。

 OSSツールのデメリットとしては、使いこなすのにスキルが必要なことが挙げられる。

 このため「OSSツールを使いたいが、セットアップや操作の方法が分からない」といったユーザー向けに、サポートを有償で提供するベンダーもある。