「選択と集中」ができなかった日本には、技術や人の多様性が残った。そして、これこそが今から始まる二回戦で大きな武器と変わる。GAFAが寡占したかに見えるデータは実は一部。二回戦はハードウエアに強い日本企業に大きなチャンスをもたらす。20世紀後半に発見された比較的新しいネットワーク理論「スケールフリーネットワーク」が日本再浮上の鍵を握る。1月発売の『スケールフリーネットワーク ~ものづくり日本だからできるDX~』から一部を抜粋してお届けする。

連載
スケールフリーネットワーク
目次
-
過去の失敗から生まれた「インダストリー4.0」
インターネットの世界で米国に水をあけられてしまったドイツ。だが、彼らは自身のミスを認め、次なる世界で生かしていこうと動き始めた。勝機を見いだしたのが、当時はまだインターネット化されていなかった産業の世界。そこから「インダストリー4.0」は生まれていった。
-
GAFAにもつけいる隙はある
GAFAがサイバーの世界を支配する中、ほかの企業が入っていける隙はあるのだろうか。切り口を変えただけで新たなスケールフリーネットワークを作り上げたサービスがある。それがインスタグラムだ。
-
グーグル急成長の背景に「スケールフリーネットワーク」
GAFAの時価総額は計り知れない規模に達している。彼らがここまで大きく成長できた背景にあるのは、やはり「スケールフリーネットワーク」の力だ。今回はグーグルがいかにしてスケールフリーネットワークを武器に変えていったかを見ていこう。
-
20世紀後半に見つかった不思議なネットワーク
これからの時代、変革を拒み続けていては生き残ることはできない。DXから逃れられる企業は1社もなく、あらゆる企業が何らかの形で「やるしかない」状況に追い込まれるはず。だが、自分ごととして捉えている企業は、まだまだ多くない。
-
「東芝は宝の山だった」日本企業がGAFAと戦う武器とその方法
入社後、社内を見て回り、私は心底驚きました。そこにあったのは磨き抜かれたものづくりのワザや、世界最先端の技術のタネ、そして海外でもなかなか見つからないような優秀な人材といった、まさに「宝の山」でした。