この10年のうちに、かつての「白物家電メーカー」は消滅する。未来の姿は、ユーザーの生活の困りごとを解決したり、生活そのものを豊かにすることを助けたりする“よろず屋”だ。日本の家電メーカーの生き残りを賭けた大転換の鍵となるのが、IoTやAIの活用と、サブスクリプションなど新しいビジネスモデルの導入である。

特集
「白物家電メーカー」消失
目次
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中国シャオミ、家電3億台をネット接続 世界を席巻する中国企業
“家電王国”と呼ばれたかつての日本企業の姿はもはやない。まさに崖っぷちの状況だ。生活家電市場に関する過去と直近のデータを基に、市場の現状と今後を端的に示す「数字」を紹介する。
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アマゾンが高齢者見守りや健康管理サービス、強みはデータ活用の「出口」
さまざまな業界を「破壊(ディスラプト)」してきた米Amazon.comがここ数年、次の標的として狙っているのがスマートホーム分野である。2014年に発売した、音声対話機能「Alexa」に対応したスマートスピーカー「Amazon Echo」を皮切りに、日常生活で利用する機器やサービスを次々と送り出し…
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家電の主戦場はスマートホームへ、売り切りビジネスに未来なし
国内メーカーからIoT家電を軸にした体験型のサービスが登場している。その1つは、シャープが自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」の利用者のコミュニティー「ホットクック部」に実装した、ユーザーレシピのダウンロード機能だ。
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世界で消失“白物家電”メーカー、パナも急ぐよろず屋への大転換
家電というハードウエア自体がなくなるわけではないが、従来のように多くの機能を詰め込んで、性能をアピールする「技術志向型」のビジネスには限界が訪れている。