食のシーンにデジタル技術やサイエンスを融合してイノベーションを創出する「フードテック」が、多くの業種を巻き込んだ産業大移動を起こしている。そこには、日本の家電メーカー再浮上へのヒントが詰まっている。また、今後の成長分野と期待されているのが「ヘルスケア」と「美容」だ。IoTを起点に様々なサービスを構築できる可能性がある。

特集
「日本の家電」再浮上の一手
目次
-
花王が家電開発、カシオが美容に進出するワケ
ヘルスケア分野と、美容家電でも新規参入が相次いでいる。例えば、化粧品やスキンケア・ヘアケアなどの大手である花王がスキンケアのための専用家電を開発したり、カシオ計算機がネイルプリンターを開発したりしている。これまでにない製品ということもあり、新規顧客の開拓にも貢献している。
-
日立やダイキンが挑むフレイル予防、美容と健康のIoT家電が鍵
家事の省力化を目的とした生活家電が成熟市場化する一方で、今後の成長分野と期待されているのが「ヘルスケア」と「美容」だ。いずれもQoL(Quality of Life)の向上というニーズに応えるために重要な分野であり、かつIoTを起点に様々なサービスを構築できる可能性がある。
-
食のGAFAが牛耳る「キッチンOS」で、変わる家電の潮目
「食のGAFA」。フードテック業界でこう呼ばれている存在が、キッチンOSというプラットフォームを展開するスタートアップだ。
-
「日本の家電」失われた30年、フードテックが導く「再創造」
日本の家電メーカー再浮上へのヒントが、食のシーンにデジタル技術やサイエンスを融合してイノベーションを創出する「フードテック」に詰まっている。ビジネスコンサルティング会社であり、フードテックなど新領域での事業創生にも取り組むシグマクシスに最新動向を解説してもらった。