自社が開発を手掛けているのはスマホ、テレビ、ルーターのみながら、独自のエコシステムで自社ブランドのIoT家電を急速な勢いで拡大・普及させている中国シャオミ(Xiaomi、小米)。家電を含むIoT機器事業の最新事情や将来展望などを聞いた。
御社のIoT機器関連事業の直近の状況を教えてください。
2020年第3四半期(7月~9月)のシャオミグループのIoT・生活用品セグメントの売上高は、181億元(約2860億円)で前年同期比16.1%増でした。また海外市場における同カテゴリーの売上高は同56.2%増と過去最高を更新しました。当社の「AIoTプラットフォーム」に接続されているスマートデバイスは、世界で2億8950万台にのぼります(表A)。
シャオミのAIoTプラットフォームに接続されたIoTデバイス (スマートフォンやノートPCを除く)の台数 |
2億8950万台 |
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AIoTプラットフォームに接続しているデバイスを5台以上持っているユーザー数 (スマートフォンやノートPCを除く) |
560万人 |
IoT家電を操作する「Mi Home」アプリのMAU (月あたりのアクティブユーザー数) |
4310万人 |
音声AIアシスタントのMAU (月あたりのアクティブユーザー数) |
7840万人 |
IoTはエコシステム製品群の要です。例えば、ネットに接続されたエアコンや洗濯機は、「Mi Home」アプリを使って操作できます。Mi Homeではプリセットタイマーや音声操作、さらには他のスマートデバイスとの連携を通じてスマートホームの“シナリオ”や自動化を設定するなど、幅広い機能を活用できます。我々は、ユーザーがMi Homeアプリを使った遠隔操作、スマートスピーカーを使った音声コマンド、センサーを使った自動化の設定など、さまざまな活用方法に慣れ親しんでいることを把握しています。スマートデバイスはもはやマニアだけのものではなく、一般消費者にも徐々に浸透してきています。