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 財務省が2021年1月21日に発表した20年の貿易統計(速報値)によれば、自動車の輸出額が前年よりも2割減少したのに対し、半導体などの電子部品は微増となり、明暗が分かれた。これらを支える装置産業にも影響が及んでいる。

 20年の総輸出額は、前年比11.1%減の68兆4066億円だった。自動車の輸出額は同20.0%減の9兆5798億円で、そのうち乗用車は同19.2%減の8兆6335億円、バス・トラックは同26.3%減の9016億円だった。それ以外の輸送用機器も軒並み前年比2桁減と落ち込んでいる。新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた。直近の20年12月については、自動車の輸出額は前年同月比4.2%減の9383億円と、落ち込みは通年よりも小さい。だが、再度の感染拡大や車載半導体の不足など予断を許さない状況だ。

 一方、半導体等電子部品の20年の輸出額は前年比1.8%増の4兆771億円、同年12月の輸出額は前年同月比5.0%増の3698億円だった。新型コロナ禍でも半導体は旺盛な需要があることをうかがわせる。

 これらの産業を支える装置でも同様に明暗が分かれた。自動車産業などで使われる金属加工機械の20年の輸出額は前年比27.0%減の7771億円。それに対し、半導体等製造装置は同2.0%増の2兆5166億円だった。後者は、直近の同年12月の輸出額も前年同月比9.7%増の2891億円と伸びており、半導体需要の追い風を受けている。