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Q4:コストはどのくらい低いか?

 セルの表面が電極であるため、セルを積み重ねるだけでモジュールになる。配線や外装といった部品の点数を減らすことが可能で、製造コストが低い。ただし、いくら製造コストが安いとはいえ、量産開始直後から製品を低価格で販売することは困難である。今後、設備投資を重ねていくなかで、最終的な工場出荷価格を「既存工法で作られた最も安いLIBの半分ぐらいに下げる」(堀江氏)ことを狙う。

Q5:エネルギー密度など性能面は良いのか?

 「セルレベルで最新の電池と同じ性能を出せる」(堀江氏)とする。さらに、セルの単純な積層のみで、配線や外装体が必要なくモジュール化できることから、モジュールあたりのエネルギー密度を上げられるメリットがある。

Q6:どのような用途に使うのか?

 B to B用途を想定している。中でも同社が注目しているのが、主にエネルギー事業者などが使う、再生可能エネルギーの電力を蓄える「定置用電池」である。

 定置用電池に求められる性能は、「安全かつ、安く作れる」(堀江氏)こと。8時間程度の長周期で電気を出し入れするため、EV電池のような急激な充放電能力は必要ない。全樹脂電池はこれに最も合致しているとする。

 また、空飛ぶ基地局「HAPS(High Altitude Platform Station)」など、定置用途以外で活用される可能性もある。