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 著名な起業家Elon Musk(イーロン・マスク)氏が率いる米SpaceX(スペースX)の衛星インターネット事業「Starlink(スターリンク)」において、自動車や船舶、航空機といった移動体にまでサービスを広げる考えがあることが、米連邦通信委員会(FCC)への提出資料から分かった。これまでスターリンクのサービスは、住宅などに向けていた。自動車に関しては、大型の商用車やキャンピングカー(Recreational Vehicle)が対象で、米Tesla(テスラ)の電気自動車(EV)を含まないとマスク氏がツイッターでつぶやいた。それでも、移動体まで同社のサービスが展開できるようになれば、衛星インターネット事業の拡大に弾みがつくだろう。

 スターリンクは現在、米国内外の限られた地域やユーザーを対象にしたパブリックベータ試験を実施中である。21年により広範な範囲を対象に拡大するとしている。実際、米国やカナダ、欧州、オーストラリア、ニュージーランドなど、さまざまな国・地域を対象にプレオーダーを受け付けている。スターリンクのサービスを利用するには、アンテナや無線LANルーターなどがセットになった「スターターキット」に対する支払いのほか、月額の利用料の支払いが必要になる。月額料金は99米ドルのようだ。実効的な通信速度は100Mビット/秒前後とみられる。

 スペースXは、同社のロケットを利用してスターリンク用の人工衛星を継続的に打ち上げている。毎回60基ほどで、既に合計で1000基ほどの人工衛星を打ち上げ済みである。

スターリンクのスターターキット
スターリンクのスターターキット
(出所:スペースX)
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