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 車載プロセッサーがいよいよ1000TOPS(毎秒1000兆回)の大台に乗る。米NVIDIA(エヌビディア)は2021年4月12日(現地時間)、新しい車載SoC(System on a Chip)「NVIDIA DRIVE Atlan」を、同日からオンラインで開催する「GTC 2021」に合わせて発表した。演算処理性能は1000TOPS超で、25年モデルの自動車への採用を目指すという。これは、254TOPSの現行の車載SoC「NVIDIA DRIVE Orin」の約4倍に相当する。高い演算処理性能を備えることから、Atlanで自動運転(自律走行)とインフォテインメント、インテリジェントコックピットの3つの処理を同時に実行できるとする。

 Atlanはスーパーコンピューター(スパコン)のような構成を採る。主要な演算ユニットとして、CPUとGPU、「DPU(Data Processing Unit)」の大きく3つを集積した。DPUを搭載したのは、NVIDIAの車載SoCとして初めてである。

NVIDIAの車載SoC「Atlan」
NVIDIAの車載SoC「Atlan」
(出所:NVIDIA)
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 CPUは、英Arm(アーム)のCPUコアを採用したNVIDIA初のサーバー向けプロセッサー「Grace」を基に、GPUは同社最新世代の「Ampere」アーキテクチャーを基にするもよう。

 DPUはNVIDIAが20年10月に発表したもので、製品名は「BlueField」である。DPUはネットワークやストレージ、セキュリティー関連のタスクをCPUからオフロードして処理するためのものだ。従来、CPU側で行ってきた「Software Defined Network(SDN、ソフトウエア定義ネットワーク)」や「Software Defined Storage(SDS、ソフトウエア定義ストレージ)」といったインフラストラクチャー関係の処理をDPUが担う。