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 大手航空機メーカーのフランスAirbus(エアバス)は、ヘリコプターや「空飛ぶクルマ」に向けた自律飛行の研究開発に本腰を入れる。航空機向け次世代技術の研究開発プロジェクトを手掛ける子会社のAirbus UpNextは2021年4月26日(現地時間)、米Luminar Technologies(ルミナー・テクノロジーズ)と提携した。Luminarが手掛ける自動車向けLiDAR(レーザーレーダー)や認識技術を航空機の自律飛行に生かすのが狙いである。以前から、自動車用LiDAR技術を航空機の自律飛行に転用できるとされてきた。今回の提携を契機に、自動運転技術を航空機業界で活用する動きが活発になりそうだ。

 Airbus UpNextは、ヘリコプターの試験機「Flightlab」を利用した自律飛行技術の研究開発プロジェクト「Vertex」を実施している。LuminarのLiDARなどを同試験機で利用する予定だ。

Vertexプロジェクトで用いる試験機「Flightlab」の概要(出所:Airbus)
Vertexプロジェクトで用いる試験機「Flightlab」の概要(出所:Airbus)
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 エアバスでは「UAM(Urban Air Mobility:都市型航空交通)」に向けて、「CityAirbus」のような従来のヘリコプターとは異なる新しい電動の垂直離着陸(eVTOL)機の研究開発に力を入れている。eVTOL機でも、Flightlabで培った自律飛行技術を転用する考えである。

「CityAirbus」のデモ機
「CityAirbus」のデモ機
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