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 ルネサス エレクトロニクスは2021年4月28日に、21年第1四半期(1月~3月)の決算をオンラインで発表した。通常の決算内容の発表の後で、同年2月の福島県沖地震と同年3月の那珂工場火災の決算への影響について明らかにした

地震と火災の業績への影響
地震と火災の業績への影響
(出所:ルネサス)
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 福島県沖地震の売上高への影響は21年第1四半期と第2四半期分を合わせて39億円のマイナスとのことである。これに比べると、那珂工場のN3棟の火災は、影響が大きい。同棟が月商で130億円分の生産を担う主力工場なこと、約1か月間にわたって生産がストップしたことが響いている。第2四半期に230億円分の同棟からの出荷が減少する。代替生産などで60億円分を補えるため、N3棟火災による第2四半期の売り上げ減は170億円を見込む。

 復旧に要する経費も発表した。焼損設備の調達費用が第1四半期と第2四半期合わせて約250億円、そのほかの原状回復費用が「2桁億円の後半であり、合わせると300億円台の半ば」(同社執行役員兼CFOの新開崇平氏)という。また、同社は4月末にN3棟の生産能力を火災前の50%にするという目標を掲げていたが、「少し遅れている。4月28日時点で40%弱。5月の早い段階で挽回する」(同社の代表取締役社長兼CEOの柴田英利氏)とした。