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 米Intel(インテル)は、ノートパソコン向けマイクロプロセッサー(MPU)の新製品「第11世代Intel Core Hシリーズプロセッサー」(以下、第11世代Core H)を2021年5月11日(米国時間)に正式発表した(ニュースリリース)。同社の10nmプロセス「10nm Super Fin」で造る、開発コード「Tiger Lake-H」のMPUである。今回の新製品は既に合計で100万個以上が出荷済みで、それらは80機種以上のノートパソコンに搭載されているという。

第11世代Intel Core Hシリーズプロセッサーのパッケージング構造
第11世代Intel Core Hシリーズプロセッサーのパッケージング構造
(出所:Intel)
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第11世代Intel Core Hシリーズプロセッサーのダイ写真
第11世代Intel Core Hシリーズプロセッサーのダイ写真
(出所:Intel)
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 Intelは今回の新製品である第11世代Core Hの概要を、21年1月にオンライン開催のCES 2021のニュースカンファレンスで公表している*1。第11世代Core Hは10nm Super Finで造るMPUの第3弾に当たる。いずれも、「Willow Cove」マイクロアーキテクチャーのノートパソコン向けMPUで、第1弾は20年9月に発表した「第11世代Intel Core(UP3/UP4)プロセッサー」(以下、第11世代Core UP3/UP4)*2、第2弾はCES 2021のニュースカンファレンスで発表した「第11世代Intel Core H35シリーズプロセッサー」(以下、第11世代Core H35)である。

 3製品の主な違いは以下の通りである。まず、第11世代Core UP3/UP4と第11世代Core H35の違いを見る。両製品のハイエンドモデルは共にCPUコア数が4で、96個の実行ユニット(EU)を持つGPUコア「Iris Xe」を備える。主な違いはCPUコアの動作周波数で、第11世代Core UP3/UP4のハイエンドモデルではベースが最大3GHz、1コアをターボ動作させた時に最大4.8GHz。第11世代Core H35のハイエンドモデルではベースが最大3.3GHz、1コアをターボ動作させた時に最大5.0GHzとなり、やや高性能化した。なお、両製品のハイエンドモデルのGPUコアの動作周波数は1.35GHzで同じなど、お互いの仕様はかなり近い。