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 米Intelは2021年5月31日から同6月30日までオンライン開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2021」の初日午前中の基調講演(タイトルは「Innovation Unleashed」)に登場し、その中で同社の新製品などを発表した ニュースリリース 。発表された新製品はノートPC向けマイクロプロセッサー(MPU)が2モデル(製品)と5Gセルラー通信モジュール1つである。PC向け次世代MPU(開発コード名:Alder Lake)の新しいデモも、ちらりと見せた。

 基調講演にはCEO(最高経営責任者)のPat Gelsinger氏をはじめIntelの複数の社員やパートナー企業の社員などが登場した。その中でSteve Long氏(Corporate Vice President of Client Computing Group Sales)が、上述したPC向けの3つの新製品を紹介している。

IntelのSteve Long氏
IntelのSteve Long氏
(出所:COMPUTEX TAIPEI 2021の基調講演ビデオからキャプチャー)
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 2つのMPUは、ノートPC向け「第11世代Coreプロセッサー Uシリーズ」(開発コード名:Tiger Lake)の追加モデルである。UシリーズはノートPC向け第11世代Core製品の第1弾で、20年9月に発表された*1。その際はUP3が5モデル、UP4が4モデルだった。今回、下表のように、UP3のCore-i7とCore-i5の新モデル、「Core i7-1195G7」と「Core i5-1155G7」が登場した。前者を1コアでターボ動作させた時に最大動作周波数は5.0GHz、後者は4.5GHzであり、既存のCore-i7、Core-i5の中では最も高い。全コアをターボ動作させた時の最大動作周波数も既存モデルよりも向上した。一方でどちらも、ベースクロック周波数は既存のCore-i7、Core-i5の最大値よりも100MHz下がった。また、新しい2つのモデルともGPUコアの最大動作周波数が既存モデルよりも500MHz向上している。既存モデルよりもゲーミング向けの仕様になったと言える。

*1 関連記事:迫るAMDに焦るIntel、第11世代Core発表で対抗意識を前面に
第11世代Coreプロセッサー UP3製品の主な仕様
第11世代Coreプロセッサー UP3製品の主な仕様
黄枠で囲った2モデルが今回、追加された。(出所:Intel)
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