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Intel初の5G製品

 3番目の新製品の5Gセルラー通信モジュールは、「Intelとしては初の5G製品」(Long氏)という。同氏はこの製品を「Intel 5Gソリューション5000」と呼んでいた。このモジュールは同社と台湾MediaTek(メディアテック)が共同開発したもので、両社で製品定義や設計、認証、およびPC向けの5Gモデムとしてのサポートを担う。中国Fibocom Wireless(フィボコム・ワイヤレス)が製造を担当するようで、パッケージには同社のロゴと製品名と思われる「FM350-GL」の文字が刻印されている。FM350-GLのパッケージのフォームファクターは「M.2」である。Windowsだけでなく、LinuxやChrome OSで使える。なお、Fibocom は20年10月に台湾で行われたイベントでFM350-GLを発表しているが ニュースリリース 、その時の仕様と今回Intelが発表した仕様には違いがあり、その後Intel向けに最適化が図られた模様。

*2 関連記事:第11世代Core H、CPUコア2倍もGPUは1/3の規模に
「Intel 5Gソリューション5000」の主な仕様
「Intel 5Gソリューション5000」の主な仕様
(出所:Intel)
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 UP3の新しい2モデル(Core i7-1195G7/Core i5-1155G7)のどちらかを搭載したノートPCは60機種以上が21年の年末商戦までに発売されるという。それらのうち台湾Acer、台湾ASUSTeK Computer、中国Lenovo、台湾MSI(Micro-Star International)のPCは21年夏に登場の予定としていた。また、Intel 5Gソリューション5000のモジュールと、第11世代Core Uシリーズまたは第11世代Hシリーズ*2のMPUの両方を搭載した"コネクテッドノートPC"がAcerやASUS、米HPから発売予定で、22年中にはそのコネクテッドノートPCの機種は30を超えるという。

 今回、 Long氏は、PC向け次世代MPU(開発コード名:Alder Lake)が開発が順調に進んでいることも発表した。Intelは21年1月のCESのニュースカンファレンスで、Alder Lakeの試作チップが載ったデスクトップPC上でWindowsが稼働している様子を公開しているが*3、今回は、ノートPC上でも稼働していることを見せた。

*3 関連記事:Intelがちらりと見せた、PC向け新世代MPU「Alder Lake」
Alder Lakeの試作チップが載ったデスクトップPC上とノートPCでWindowsが稼働している様子を公開
Alder Lakeの試作チップが載ったデスクトップPC上とノートPCでWindowsが稼働している様子を公開
(出所:COMPUTEX TAIPEI 2021の基調講演ビデオからキャプチャー)
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