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 米Qualcomm(クアルコム)が2021年5月24日にオンライン開催した「Snapdragon Compute Virtual Announcement」で発表したインターネット常時接続PC向けMPU「Snapdragon 7c Gen2」 ニュースリリース 。このMPUを韓国Samsung Electronics(サムスン電子)がWindows 10ノートPC「Galaxy Book Go」に搭載することを、オンライン開催中である「COMPUTEX TAIPEI 2021」の「COMPUTEX FORUM Critical Technology - 5G and the Future of the PC」(6月3日に実施)でQualcommが紹介した 公式ブログ

COMPUTEX TAIPEI 2021の講演で「Snapdragon 7c Gen2」を紹介
COMPUTEX TAIPEI 2021の講演で「Snapdragon 7c Gen2」を紹介
登壇したのは、Qualcomm TechnologiesのAlex Katouzian氏(senior vice president and general manager of the Mobile, Compute and Infrastructure Business Unit)。(出所:COMPUTEX TAIPEI 2021の講演「COMPUTEX FORUM Critical Technology - 5G and the Future of the PC」ビデオからキャプチャー)
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 Snapdragon 7c Gen2は、その名の通り、Qualcommが19年12月に発表した「Snapdragon 7c」*1の第2世代版である。7cと7c Gen2の仕様はほとんど同じで、違いとしては、Armv8-AのCPUコア「Kryo 468」の最大動作周波数が7cの2.4GHzから7c Gen2では2.55GHzに引き上げられたことくらいである。7c Gen2は7cと同様にエントリーレベルのMPUであり、5GやWiFi 6、Bluetooth 5.2への対応は見送られた。引き続き4G LTE、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0をサポートする。同社によれば、Windows 10とChrome OS搭載のノートPCにおいて、x86 MPUあるいは台湾MediaTekのインターネット常時接続PC用Armv8-A MPU(MT8183など)*2といった競合製品に比べて、より高い電力性能比を得られ、しかもトータルのシステム価格を下げられるという。

*1 関連記事:米クアルコム、5Gモデム集積の常時接続モバイルPC向けSnapdragon *2 関連記事:ニューノーマルで需要急増のChromebook向け、MediaTekが6nm MPU

 Samsungによれば、Galaxy Book Goは21年6月10日に米国で販売が始まる ニュースリリース 。42.3Whの2次電池を搭載し、18時間の動作が可能だという。1920画素×1080画素の14インチディスプレーを搭載し、重さは1.38kg。価格は349米ドルからである。

Samsungの薄型ノートPC「Galaxy Book Go」
Samsungの薄型ノートPC「Galaxy Book Go」
14インチと大きめのディスプレーを搭載したためか、重さは1.38kg。日本市場では「軽い」とは言いきれない重さである。(出所:Samsung Electronics)
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