米Micron Technology(マイクロン テクノロジー) President and CEOのSanjay Mehrotra氏は、オンライン開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2021」(2021年6月30日まで)の3日目(6月2日)の基調講演に登壇した。その中で、「業界初」(同社)の176層NANDフラッシュメモリーを搭載したSSD(Solid State Drive)や、「業界初」(同社)の車載グレードであるUFS 3.1インターフェースNANDフラッシュメモリーなどを紹介した ニュースリリース 。
同氏の講演タイトルは「Innovation for the Data Economy: Why today’s infrastructure innovation brings data to life, powering insights for all」で、データエコノミーにおいてメモリーやストレージの役割が重要になっていることなどを訴えた。そして、重要な役割を担う新製品を複数紹介した。まず、パソコン(PC)向けのSSDの新製品である。2製品あり、どちらも176層の3次元TLC NANDフラシュメモリーを搭載する。「176層3次元NANDフラッシュメモリーをベースにしたSSDは業界初」(同氏)。どちらも主にノートPC向けで、インターフェースはPCI Express Gen4である。
2製品は「Micron 3400」と「Micron 2450」。前者の方が高性能重視の製品。後者が低消費電力を重視した製品である。Micron 3400の記憶容量は512G/1T/2Tバイト。2Tバイト品のシーケンシャル読み出し/書き込み速度は6600M/5000Mバイト/秒、ランダム読み出し/書き込み速度は720K/700K IOPS、スリープ時/アクティブアイドル時/PCIe Gen4読み出し時の消費電力は5m/450m/7500mW未満である。フォームファクターはM2. 22×80の1種類。
Micron 2450の記憶容量は256G/512G/1Tバイト。1Tバイト品のシーケンシャル読み出し/書き込み速度は3600M/3000Mバイト/秒、ランダム読み出し/書き込み速度は450K/500K IOPS、スリープ時/アクティブアイドル時/読み出し時の消費電力は3m/400m/5500mW未満である。フォームファクターはM2. 22×80、M2. 22×40、M2. 22×30の3種類。