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ZoomやGoogleマップ対抗も

  iOS 15では、ビデオ通話機能や地図機能、オンデバイスのAI機能を強化する。こうした機能では、競合がひしめく。例えばビデオ会議であれば「Zoom」、地図であれば米Google(グーグル)の地図アプリ「Googleマップ」といった具合だ。iOS 15では、これら競合をキャッチアップし、それぞれの業界のトレンドを取り込む。

 例えばビデオ通話アプリ「FaceTime」では、「空間オーディオ」機能によって、話し相手の声が、その相手の画面上の位置から発せられているように聞こえるようになる。マイク機能も強化し、利用者の声以外の周囲のノイズを自動で除去できる。映像に関しては、周囲の映像をぼかして人物にフォーカスする「ポートレートモード」を導入する。

FaceTime利用時にポートレートモードを利用できる
FaceTime利用時にポートレートモードを利用できる
(出所:アップル)
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 さらに、「SharePlay」機能を通じて、FaceTimeで友人と会話しながら、一緒に音楽を聴いたり、テレビ番組を視聴したりできる。画面を共有してアプリを一緒に見られる。SharePlayはApple TVでも利用可能で、ユーザーはFaceTimeでつながりながら、大画面でテレビ番組や映画を視聴できる。動画を話し相手と一緒に見る機能は、米Facebook(フェイスブック)が対話アプリ「Facebook Messenger」で既に導入している。

SharePlayを通じて、FaceTimeで友人と会話しながら、一緒に音楽を聴いたり、テレビ番組を視聴したりできる
SharePlayを通じて、FaceTimeで友人と会話しながら、一緒に音楽を聴いたり、テレビ番組を視聴したりできる
(出所:アップル)
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 Android端末やWindows搭載機といったApple製品以外でも、Webブラウザーを通じてFaceTimeによる通話に参加できるようにする。Web上でのFaceTime通話は、従来通りエンド・ツー・エンドで暗号化されるという。

 アップルが近年注力している地図アプリ「Maps」もiOS 15で強化する。例えばサンフランシスコといった都市部の地図表示を拡張する。具体的には、特別にデザインされた観光名所などのランドマークの3次元(3D)映像を表示する。標高情報や、色分けされラベル付けされた道路なども表示する。ナビモードにした場合は、右折・左折車線、中央分離帯、自転車用レーン、横断歩道を含めた情報を提示する。

Maps上で特別にデザインされたランドマークの3D映像を表示できる
Maps上で特別にデザインされたランドマークの3D映像を表示できる
(出所:WWDC21での基調講演をキャプチャーしたもの)
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 Googleマップが先行するAR(拡張現実)を利用したナビ機能も取り入れる。iPhoneを持って周囲の建物をスキャンするとユーザーの位置を特定し、目的地に到達するための方角を、現実空間の画像に矢印を重畳してユーザーに教える。

ARナビが可能になる
ARナビが可能になる
(出所:WWDC21での基調講演をキャプチャーしたもの)
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