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コロナ禍で高齢の親の見守り需要が増加

 新型コロナウイルス感染症の拡大によって、離れて住む高齢の両親に会いにくくなった。そこで米国では、遠隔から高齢者の様子が分かるサービスを提供する企業が増えている。例えば米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)は、音声認識機能を備えた「Echoデバイス」を利用した高齢者見守りサービス「Care Hub」を提供している。離れて暮らす高齢者の家に設置したEchoデバイスの利用状況を、アプリで閲覧可能にすることで、異常の有無を確認する。こうした施策により、高齢者にもEchoデバイスを拡販するのが狙いだ。

 アップルもiOS 15において、高齢者の見守り機能を強化する。具体的には、心拍数や睡眠時間、運動時間といったヘルスケア関連のデータを共有する形で、離れて暮らす高齢者の状況を把握できるようにする。何らかの異常を検知した場合は、iPhoneなどに通知する。家族だけでなく、医療関係者や介護者などユーザーが許可した人物とヘルスケアデータの共有をできるようにする。利用者は、どのデータを誰と共有するのかを設定できる。米国の対応医療機関と連携し、電子カルテにヘルスケアデータを直接取り込こめるようになるという。なお、共有するデータは暗号化されて送信する。アップルはどの情報にもアクセスできないようにするなど、プライバシー保護にも配慮した。

ヘルスケア関連のデータを共有することで離れて暮らす高齢者の状況を把握できる
ヘルスケア関連のデータを共有することで離れて暮らす高齢者の状況を把握できる
(出所:アップル)
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 加えてiOS 15では、予防接種の医療記録や検査結果を保存するための追加オプションを導入する。これにより、新型コロナウイルスの予防接種や検査結果の記録をWebブラウザーやQRコードを通じてダウンロード可能になり、いつでもアクセスできるようになるという。