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 世界半導体市場統計(World Semiconductor Trade Statics:WSTS)は2021年春季予測を発表した 日本版ニュースリリース 。それによると、21年の半導体世界市場は、前年比19.7%増と大きく成長し、5270億米ドル(約57兆7000億円)に達する。このとおりになれば、初めて5000億米ドルの大台に乗る。

WSTSの21年春季予測(地域別市場)
WSTSの21年春季予測(地域別市場)
(出所:WSTS)
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 WSTSは年2回、半導体市場予測を発表している。19年までは、毎回、加盟会社が集まり会議を開き議論を交わして、予測値を決めてきた。ところが、20年春季と20年秋季は、新型コロナウイルスの感染防止のために会議は開かれなかった。今回も会議は開かれずで、3回連続して加盟会社の予測値の平均を取るという形になった。

 前回の20年秋季予測では21年の半導体世界市場は前年比8.4%増の4700億米ドル(約51兆5000億円)としていた*1。今回、伸び率は11.3ポイントの大幅な上方修正となった。WSTS日本協議会は大幅な上方修正の背景を次のように説明している。「20年下期から経済活動が緩やかに回復しており、半導体需要は自動車用途をはじめとして広範にわたって拡大している。加えて新型コロナウイルスのワクチン接種が進むことで経済活動の正常化が促されると期待して、21年は2桁成長が予測されたと考えられる」(同協議会)。

*1 関連記事:5Gと自動車需要回復がけん引、21年の半導体世界市場は8.4%成長

 今回WSTSは22年の予測値も発表している。それによると、22年も半導体世界市場の成長は継続し、前年比8.8%増の5730億米ドル(約62兆8000億円)になるとした。

 これまでと同じようにWSTS日本協議会は円ベースでの日本半導体市場予測を発表している。それによると、20年の円ベースでの日本半導体市場は、前年比0.6%減の約3兆8934億円だった。21年は成長に転じて前年比11.8%増の約4兆3529億円になると予測した。22年も成長が続き、前年比5.4%増の約4兆5872億円になるという。

 WSTSは製品別の世界市場も予測している。21年のIC全体の世界市場は、前年比20.8%増の4360億米ドル(約47兆8000億円)になるという。ICのうち最も成長率が高いのがメモリーICで、前年比31.7%増。アナログICが21.7%増で続く。

WSTSの21年春季予測(ICの製品別市場)
WSTSの21年春季予測(ICの製品別市場)
(出所:WSTS)
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