4月の売上高は、約3年ぶりに20%を超える伸び
上述した21年の19.7%の年間成長率達成につながるような、21年4月の半導体世界売上高が米SIA(Semiconductor Industry Association:米国半導体工業会)から発表された ニュースリリース 。21年4月の半導体世界売上高は前年同月比21.7%増の418億500万米ドル(約4兆6000億円)だった(3カ月間の移動平均値、以下同)。前年同月比が20%増を超えたのは、18年6月の20.5%増以来で、約3年振り。今回(21年4月)の21.7%増は、18年1月の22.7%増に次ぐ高い成長率である。なお、21年4月の半導体世界売上高は前月比では1.9%増加した*2。
*2 関連記事:やっぱり旺盛な需要、21年Q1の半導体世界売上高が前年比17.8%増次に21年4月の地域別の半導体売上高を見てみよう。前年同月比が最も大きかったのが中国で、25.7%増。2番目は「アジア太平洋を含むその他地域」で24.3%増。最も小さかったのが米州で14.3%増である。中国は前年同月比だけでなく、売上高そのものも大きい。中国の半導体売上高は148億米ドル(約1兆6000億円)で、世界全体の35.4%占め、地域別では最大。次が「アジア太平洋を含むその他地域」で116億5000万米ドル(約1兆3000億円)と、世界全体の27.8%を占めている。米州の売上高の伸びが鈍化する中で、最近は「アジア太平洋を含むその他地域」が比率を高めている。