全1237文字
PR

 フランスValeo(ヴァレオ)は、群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)と共同で電気自動車(EV)仕様の試作軽トラックを開発した(図1)。前後の車軸中央に電圧48Vで動くValeo製の駆動用モーター機構を搭載。4WD(4輪駆動)で走る。高電圧のシステムに比べて小さく軽く、かつ安価に造れるのが強みだ。関連部品と合わせて自動車メーカーに売り込み、脱炭素需要をつかみにかかる。

図1 Valeoと群馬大学が共同開発したEV仕様の試作軽トラック
図1 Valeoと群馬大学が共同開発したEV仕様の試作軽トラック
(a)車両外観、(b)駆動用モーター機構、(c)DC-DCコンバーター。(出所:ヴァレオジャパン)
[画像のクリックで拡大表示]

 Valeoは、オンライン開催の「人とくるまのテクノロジー展2021オンライン」(2021年5月26日~7月30日)で試作車を公開した。「展示会での披露は初めて」(ヴァレオジャパン広報担当者)となる。群馬大学との車両開発は2019年には形になっていたが、今回、細かい仕様を詰めてより具体化した。

 駆動用モーター機構は、同社製ベルトレス・モーター・ジェネレーターをベースに、インバーターと減速機を組み合わせている。名称は「48V eDrive」。最高出力は1基当たり15kWのため、前車軸に1基、後車軸に1基の計2基を搭載する試作車は最高出力30kWとなる。

質量25kg以下に

 電圧48Vは同60V以上に比べて絶縁性能の要求値が低い。そのため、絶縁部品の追加を必要とせず小さく軽く、安価に造れる。開発品の駆動用モーター機構は質量25kg以下と軽い。