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テスラ車からデータを収集し日々学習

 そんな因縁がある両社だが、スパコンでは良好な関係のようだ。テスラのスパコンにエヌビディアのGPUが使われていることは、エヌビディアがわざわざプレスリリースで発表している。具体的には、エヌビディアのGPU「A100」のメモリー増強版「A100 80GB」を5760基利用しているという。既に路上を走行している100万台を超えるテスラ車から得られるデータでトレーニングを実施している。

エヌビディアのGPU「A100」
エヌビディアのGPU「A100」
(出所:エヌビディア)
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 路上を走行中のテスラ車では、車両の制御には利用しないものの、まず「シャドーモード」と呼ばれる動作モードでDNNを動かし、周囲の状況を認識し、予測を立てる。次に、実際の状況と、この予測の誤差や誤認を記録する。続いてこれらの記録を使い、テスラの技術者が多様なシナリオのトレーニング用データセットを作成する。最後に、これらのシナリオをデータセンターのスパコン上のDNNで実行させ、ミスがなくなるまで学習させる。こうして学習させたDNNを再びテスラ車に送り返す。この一連のプロセスを繰り返すことで、DNNの予測精度を高めていく。

 テスラはこうした自動運転用スパコンを「Dojo」と名付けて、対外的にアピールしている。現在は自社内での利用だけだが、将来外部企業に開放する考えを持っている。